
ニキビの治療には、様々な方法があり、それぞれの症状に応じて適切な治療が行われます。治療効果が感じられるまで、多少個人差がありますので、すぐに効果がないからといってあきらめず、悪化させずに医師の指示通りに治療を続けましょう。
従来から用いられている、内服ビタミン剤(ビタミンB2、B6)や抗生剤、漢方薬を基本に、治療効果を上げるために洗顔指導や食事指導にも力を入れています。
また、難治性のニキビ(尋常性ざ瘡)に対しては、一般的な内服及び外用療法の他に、ケミカルピーリングやトレチノイン酸外用療法による古い角質や過剰な皮脂の除去、さらに炭酸ガスレーザーやダイオードレーザーによる光線療法を積極用いて、総合的な治療を行っています。肌の状態や病変の重症度により、個々の患者さんに合わせた治療を心がけています。
炎症後に生じた色素沈着や肝班(顔面の頬に左右対称に薄らとした色素沈着を呈する皮膚色素異常症)などに対しては、最近市販の内服薬も発売されて話題になっていますが、アスコルビン酸イオン導入療法やビタミン療法を行っています。
皮膚色素沈着症には、様々な種類があり、それに応じて治療法も治療期間も異なります。従って専門医の診断を受け、適切な治療を受けるようにしましょう。
白斑症(尋常性白斑)は、からだの様々な部分に生じ、皮膚の色調が消失して、徐々にまだらに白くなっていく病気です。生まれたときには全くないのですが、何の誘引もなく突然出現し、子どもから老人まであらゆる年齢に見られます。この尋常性白斑症は、汎発型と分節型の二つに分類され、汎発型はからだのあちらこちらに出現し、進行してほぼ左右対称性に広がってゆきます。一方、分節型はからだの一部分のみに出現するものをいいます。また、尋常性白斑症のほかに、やけど、レーザー治療後の炎症後色素脱出症、生まれつきの白斑である脱色素性母斑など、皮膚の色が白く抜けてしまう病気を取り扱っています。
治療法として分節型白斑症、炎症後色素脱出症、脱色素性母斑に対しては、ステロイド外用療法や外科的治療が行われ、とくに積極的に治療される場合は、正常な皮膚の表面を削り取り表皮移植術を行います。この方法により白斑は改善することが期待できます。次に汎発型白斑症の場合、ステロイド外用療法・内服療法や紫外線療法などを併用していますが、分節型に比べて治療成績は劣ります。この他に白斑を隠す目的で、カバーマークや角質着色剤(ダドレス)を使用することもあります。
アトピー性皮膚炎では、ステロイドを極力使用せずに、自己の再生力を引き出すような治療に重点を置いています。保湿剤の使用方法や生活指導などから、漢方薬や免疫抑制剤の外用療法を用いた症状緩和療法を行っています。基本的にアトピー性皮膚炎の緩解期間を可能な限り持続させることが、重要であると考えています。
足白癬症(水虫)や爪白癬症では、以前まで外用療法のみでしたが、近年、内服による効果的な治療が確立されています。特に爪白癬症では、その有効性が確立されています。当クリニックでも積極的に内服治療を取り入れています。
ストレスによって起因することが多いとされている円形脱毛症に対しては、ステロイドの局所注入療法や内服療法、男性型脱毛(禿げ)に対しては、積極的に内服(プロペシア)療法を行っています。さらに必要に応じて、自毛による単一植毛も行っています。
皮膚感染症の中でも、よく見られるものとして、口唇ヘルペスがあります。単純ヘルペスともいわれ、好発部位は口唇の粘膜やその周囲の皮膚で、小さな水庖が集簇性にみられます。初発型と再発型があり、初発型は性交によって感染する場合が多く、一方、再発型は、発熱、過度の日焼け(紫外線)、過労などで発症することが多いとされています。最初は違和感(むずむずする)、痒みから生じ、次第に小さな水ぶくれ(小水疱の形成)に移行します。すぐにこの水泡は破れ“びらん”となり、さらに“かさぶた”が形成されて10日前後で治癒します。また帯状疱疹は、子供の頃に水痘に感染し神経節に潜伏感染したウイルスが再活性して発症します。初発症状は神経痛のような疼痛が数日続き、帯状に水泡が形成されます。約3週間程度で治癒しますが、その後も帯状疱疹後神経痛を残すことがあります。このため、早期診断と早期の抗ウイルス薬の使用を心がけています。
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